2010/01/07

必要に応じて選びたい火災保険の付保

以前こちらでも火災保険についての基本的な考え方・選び方について触れましたが、
自分が保険を選ぶ際に調べて分かった事などを付け加えたいと思います。

【火災保険の金額構成】
自分の保険に入るのに散々調べて色々分かりましたが、
火災保険のベースとなる金額は
1.建物部分(専有部分)の火災保険
2.家財保険
3.建物部分の地震保険
4.家財部分の地震保険

となっています。
建物部分の金額はその建物の構造や築年数、
どこの地域に建てられているかで決められているため、
専有面積が分かれば自ずと金額も出てきます。
また、いくらの家財保険に入れば良いかは、
保険に入る家族の年齢や人数によって妥当な金額は違ってきますが、
基本的には任意です。

【銀行が言う火災保険って、どこまでの範囲?】場合銀行でローンを組むときに「火災保険に入ってください」といわれるのは、
1.建物部分の火災保険 の事をさしています。

なので、無理やり家財保険に入る必要は無いし、
地震保険も強制的に入るものでは有りません。
火災保険を安く済ませようと考えているのならば、
建物部分の保険のみに入り、
家財保険や地震保険に入らなければ安く済みます。

【リスクを考えて、どの付保をつければいいかを決めていく】
実際何かが起きた事を想定してみて、購入した家でどんな事が起こりうるか?
それが起こったときに付保してなくても対応できそうか?
などをシュミレーションしてみると良いと思います。
私たちは正直、
この保険はどんな時に出てどんな時に出ないのか
が良く分かってなかったので、
担当の人に根掘り葉掘り聞いちゃいました。

<水害について>
マンションで2階以上に住むならば、
水害のリスクは少ないので外す対照になります。
但し、1階の場合は環境によってそのリスクを考慮したうえで決めたいところです。

<風災について>
保険の担当者に聞いたところ、意外と保険が支払われた金額として大きいのが風災だそうです。
想定できる事故としては、
・台風で窓ガラスが割れてしまった
・屋根が吹っ飛んだ
・割れた窓ガラスや穴の開いた屋根から雨が入ってきて家財がダメになった
等。言われて見ればなるほど~って感じですね。
一軒家は必須ですが、マンションでも角部屋だったり
窓数がおおい所にお住まいの方はつけていたほうが良さそうです。

<類焼について>
オプションで結構迷うのが類焼や個人賠償について。
まず、類焼の基礎的な知識としては、
「自分が火元となった火災が起きた場合、
それによって被害を受けた方の火災保険の補てんとして出る保険」です。
日本の法律では隣の火事をもらい火しても、
重大な過失が無い限りは火元の方にお金を請求することは出来ません。
裏を返せば自分が出火元になったからと言って、
お隣さんの家まで補償する必要はないという事になります。
とは言えども、自分の家が原因の火災を起したときに、
隣近所に何もしないまま住んでいられるのか?
って考えると、やっぱりそういうワケにはいかないと思いますから
その点もじっくりと考えて入る・入らないを決めたいところです。

<個人賠償について>
我が家は個人賠償に入るか否かをかなり迷った結果、
個人賠償に入ることに決めました。
個人賠償の対象になる事故等は範囲が広く、
また保険の支払対象も一緒に生計を共にしている家族全員となるため
利用価値があると判断したからです。
・自分の飼っている動物が他人に危害を与えてしまった
・自転車に乗っていて、他の人に怪我を負わせてしまった
・下の階へ水漏れを起してしまった(洗濯機などから)
・子どもが他の家の物を誤って壊してしまった等

うちは子どもは居ないし、洗濯機には防水パンがついてるから
個人賠償は入らないんじゃないかなって思っていたのですが、
熱帯魚を飼ってる水槽があった事を思い出して
「水漏れ」のリスクが高いから入ろうという事になりました。

<地震保険について>
地震保険はどの保険会社にお願いしても、
同じ金額の見積が出てきますから金額の比較をする必要は無いのですが、
地震保険をつけるかどうかも金額が大きくなるだけに慎重に選びたいものです。

見積金額を担当者から出してもらったときに、
やはり地震保険料はネックになっていてなかなか決められなかったのですが、
地震保険は家に引っ越した後から加入する事が出来ると分かり
とりあえず住んで暫くして、色々な支払が一通り収まった後で
1年単位での加入をしようという事に決めました。
「そんな入り方も有りか~」っと
教えていただいたときには目からうろこでした。

【火災保険に入るタイミングと実行日】
住宅ローンを組むと、大体銀行側や不動産の担当者から
火災保険も勧められたりしますが、
その場合契約の当日に矢継ぎ早に補償内容を聞かされてサイン!
なんていうケースもあるので、
出来るだけ事前に補償内容を確認できる見積や資料
郵送なりFAXなりで送ってもらっておきましょう

火災保険はお金の支払が行われた事を持って「実行」とみなされますので、
契約した日が必ずしも実行日とイコールではありませんから注意してください。
大体の金融機関では、火災保険の「無保険」期間を作らないように、
住宅ローンの実行日までに火災保険への加入を義務付けていますが、
いつまでにどんな火災保険に加入しておかなければならないのかを、
事前にローン担当者へ伺っておくのがベター。