変動金利にするのか、中期固定金利にするのか
はたまた長期固定金利にするのか。
住宅を購入する誰もが住宅ローンの組み方は悩むところです。
「どのタイプの住宅ローンにするか考えてみる」
の項目でも触れたように、それぞれの組み方には
メリットとデメリットがあります。
でも「これから将来どれぐらい金利の上昇が有るかなんて分からない」
って頭で分かっていても、今現在とここ数年の金利の推移をみてみると
「そんなこと言ったって、変動金利安かったジャン!」
っていう事実もあります。
言葉だけで聞いてもイマイチそのリスクがピンと来ないと思うので、
1989年から2009年までの短期プライムレートを表にまとめて見ました。
短期プライムレートは短期の貸し出しに適用する金利。
都市銀行では変動金利型の企業向け融資、
また個人向けの住宅ローン・教育ローンは
この短期プライムレートに連動するケースが多いので、
短期プライムレートの値動き=過去の変動金利の値動き
として、ある程度の参考になると思います。
下記は日銀のホームページで発表されている
過去の短期プライムレートを抜粋し、表にまとめたものです。
表から読み取れるのは、2009年より過去14年間の短期プライムレートは
ほぼ横ばい状態を続けていて低い水準を表していますが、
1980年代後半から1990年代前半にかけては高い水準だった事がわかります。
バブルの絶頂期だった頃の高い水準になることは
今の日本経済状況からみても無いだろうと思いますが、
長い年月の経済の大きなうねりの中で
高い時期もあれば安い時期もある
という事は把握しておかなければなりません。
当初数年間の安い優遇金利を受けられたとしても
高くなる事も十分視野に入れた中で
その優遇金利がはずれた後の変動の変化にいくらまでなら対応出来そうか
(何パーセントの上昇なら耐えられるか)
予め考えておく必要はあると思います。
「このまま借りていたら、そのうち返済が厳しくなりそうだ」
という事を自分で把握できていれば、
早めの借換や住宅ローンを借りている銀行へ早めに相談する
といった手段を、首が回らなくなる前に取る事ができます。
借換の時期・タイミングを逃さない為にも
市場の動きには多少敏感になり、且つ許容範囲を把握する
ことが一番の予防線だと考えています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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