2010/02/13

基準はクリアーしているのに借りられない理由

勤続年数も会社も特に問題ないし、健康状態も良好。
そして、年収負担率も自分が借りようとしている金額からして
十分条件をクリアしているハズなのに事前審査が通らない・・・。

そういう場合の借りられない理由について
少しまとめてみました。
※基準についてはこちらの
銀行のローン審査の基準」の項目を参照ください。


【カードローンを借りすぎている】
銀行は年収負担率という、住宅ローンが全体の収入に対してどれだけの比率になっているか?
を重要視します。
そうなると当然のことながら、これから借入する予定の住宅ローン以外のローン負担率というのも重要になってくるので、
車や学費のローンを組んでいる人よりも組んでいない人のほうが
条件的に有利です。
もし可能であれば、車や学費のローンを返済してから住宅ローンを組んだ方が良いでしょう。


【カードを沢山もっている】
使っていなくてもカードを沢山持っている場合は
住宅ローンを借りた後で他のローンを使い込む可能性を指摘されることがあり、
「その場合はカードを減らしてください」
っと言われることがあります。
もしも、今使っていないカードが結構あるようならば、
ある程度ローン機能があるカードは解約して整理するなど
しておいたほうが無難です。


【カードローンの返済が滞ったことがある】
銀行は借り入れる人の他のローン状況なども調べて
貸すのに問題が無いかどうか調べます。
過去5年間で、支払わなければならない日数から数えて2ヶ月を経過した辺りから
そのローンに対してマーキングされます。

うっかり口座に入金をし忘れてしまって・・・
ぐらいで、直ぐにそのローンを払っている分には心配ないですが、
連続した滞納を過去にしてしまったという人は
個人信用情報になんらかの記載がされていてしまっている事もあるかもしれません。
自分が借入しているローンの情報は、自分でも調べることが出来ますので
心配な方は開示請求して確かめてみるのも良いでしょう。
CIC(株式会社シー・アイ・シー)
全国銀行個人信用情報センター
日本信用情報機構
※銀行もローンの審査の際、
上記のような個人信用情報のバンクに照会・問い合わせをしています。


【確定申告で経費の計上を多くしている】
自営業の方や、2箇所以上から収入をもらっている人にありがちですが、
税金を安くするために確定申告時、経費の計上を多くあげている人が殆どだと思います。
実際の収入が多くても、経費を多く計上していれば
その経費分は収入から差し引かれて考えられてしまうため、
自分が想定していたローンの借入金額よりも
かなり低く査定される事もあります。

住宅ローンの借入を考える場合は、
税金を安くするために経費計上をたくさんすると不利になってしまうので
この辺りも考えて確定申告した方がいいと思います。
→実際経費として多くかかってしまっているならば
「無理やり収入を多く見せるために計上しない」
という方法ではなく、借り入れる金額を当初より低くする方が
無理なく返済できると思います。


【まとめ】
以上のことから、
一般的な基準をクリアしていそうに見えても、
潜在的に借金があるとみなされれば
それは年収から差し引かれて考えられてしまいます。

自分がネットなどで事前審査を申し入れたときなどは
仮に審査に落ちてもその理由を教えてはくれないので、
憶測で考えるしかないのですが、
仲介業者などがいる場合、
銀行の担当者とパイプがあるので、
ある程度、事前審査に落ちた理由などはヒントとして教えてくれたりします。
(仲介業者は買ってくれる人のローン審査が通らないと
自分のところの物件を買ってもらえないわけですから
当然必死に相談にのってくれます。)