2011/05/26

太陽光発電 マンション編

本日の朝日新聞記事にも出ていましたが節電が追い風となって
分譲マンションも少しずつ太陽光発電の流れが出来つつあるようです。

首都圏だと今年の夏に完成予定の
レーベンハイム光が丘公園はオール電化で、
太陽光パネルと各個を1対1で接続しているそうですし、
3月に完成したライオンズたまプラーザ美しが丘テラスは、
発電した電気を各個に配分する方式を取っているそう。

今後このような太陽光パネルを屋上に採用したマンションが
どんどん増えて行くだろうと考えられますが、
「太陽光で電気代が浮く!しかも売電できるかも!」
とか
「停電時にもエレベーターが使えます!」
とか
とっても良い事だらけのように聞こえますが、選ぶ時に注意する点もいくつか有ります。

【立地条件はどうか?】
マンションの太陽光パネルがどこについているのか・・・
それは屋上に当然ながら敷き詰められている事になりますが、
マンションが建っている地域ならば当然、
自分の所だけがマンション建っている訳じゃないです。
太陽の光がパネルに十分に当らなければ、
太陽光パネルから電気が十分に供給されないという事が予測されます。
なので、自分が購入しようとしているマンションの立地は、
かなり重要なポイントの一つですし、現時点では周りに高い建物が殆どなく
陰になる場所が無かったとしても近い将来用途地域が変わって、
より高い建物が建つ可能性が有るかどうかも調べた方が良さそうです。

【電気の供給方式は何か?】
屋根のパネルと各戸を1対1で接続している「戸別方式」
マンションの受変電設備を通じて各戸に分配している「一括方式」
などがあるようですが、一括方式の場合は各戸毎の売電が出来ないため
一生懸命各家庭で節電をがんばっても効果が実感しにくいなどが有るようです。

【管理費や修繕積み立て金への反映は?】
建築費のコストは単純に考えて、
設備の無いマンションよりも太陽光パネルをのせている分だけ
かかっていると見るのが普通だと思うのですが、
この建築コストや将来かかるであろう太陽光パネルの修繕計画について
月々の金額にどれほど反映しているのかどうかは聞いておきたい所です。


集合住宅で太陽光が本格的に取り入れられ始めたのは近年の事ですし、
メリットだけが大きく取り上げられがちですが
良い所とリスクがどれだけ有るのかを一緒に考えた上で
決めたい所ですね。